不運は何の前触れもなく
2010年12月12日http://sushinavi.net/
不運は何の前触れもなく
2008年 12月15日(月)
その朝はいつもと何も変わらない朝だった。
起床時には小糠雨とも言えぬほどのお湿りがあったけれど
それも出勤の為に家を出る頃にはさほど暗くはない曇天というだけ。
本当に格別のこともない一日の始まりだった。
家を出て10分足らず、通勤ルートの住宅街にある
二ヶ所続いている交差点の手前の一つ。
対向車はなく、左右にも車はなく、後ろに白いピックアップ一台。
信号が黄色に変わっていたけれど停まらずに進んだ。
短い交差点を渡った時には信号は赤になっていた。
すぐ続く三叉路交差点を過ぎてバックミラーに覆面パトカー。
ライトを点滅させたので
追い越させようと右に寄るとパトカーも右寄り、そして停車。
自分が止められたとは思えないまま自然に自分も停めた。
制服の警官が降りた。
自分はMontclair警察のXXXXと名乗り、
黄色信号を無視したので、と免許証と車の保険証の提示を求めた。
運の悪いことに一ヶ月前に届いた一年更新した保険証は
パッケージを開封することもしないままで家にある。
チケットをきられた。
1月14日にコートに保険証を持参して出頭するように、と。
とにかく方向音痴なので・・・と言った時
初めて表情が柔らかくなって、
コートへの道順は誰でも判る、すぐ判る場所だし、建物だという。
運転気をつけて、と言われながら車を出し、
道々、そうか、今まで道路端で停められている車をよく見かけたけど
あれはこういうことだったのか、と。
これは「NY便り経験」にするゾ。
大分時間をとられたように思ったけれど
始業時間にはまだまだゆとりで到着。
渡されたチケットは見る気にもならず、車に置いたまま。
同僚たちに話した:
○黄色信号は止まんないよ、進めと同じだよ、赤じゃないんだから
○Fxxxxxx! そうなんだ最近はとにかく捕まえて金をとるんだ
○アンラッキーってこれだね
○地面が濡れていた、後ろに車がいた、ブレーキをかけるより進む方が安全だと思った、そう主張すること、判った?
・・・・なぜ弁明することに力をいれるのか判らないけれど嘘はつかないつもりでいた。
地面は乾いていたし、後続車との車間距離は充分あった。
仕事中は忙しさで朝の一件を考えることもなかった。
同僚の一人がインターネットで調べてやるからチケットみせて、と。
その時、チケットが二枚あることに気がついた。
ひとつは信号無視 failure to observe signal $85.00
ひとつは保険証不携帯 failure to exhibit documents $180.00
ポイントは2、これは保険料値上げ直結の失点だそう。
説明を聞きながら腹がたってきた。
自分に非のあることは充々承知の上でのジワジワと低温沸騰の腹立ち。
赤信号無視じゃない。
スピードを出していたわけでもない。
前後左右を確認して黄色信号を渡った。
保険証不携帯には言い訳の余地はないにしろ、
注意勧告でいいじゃないか。
チケットきるほどのことじゃないだろう。
年末の資金集めにひっかかったか・・・。
帰宅時のラッシュ時渋滞気味の高速、
しびれをきらした一台が路肩をすっとばして消えていった。
はるか先でパトカーの赤と青のライトが点滅しながら左から右へ・・・
暫く走っていたらさっきの一台がパトカーの前に停められていた。
これは当然だ。
1月14日が雪ではありませんように、と願い、
心にひっかかりを残したままの年末年始であった。
・・・・続く
不運は何の前触れもなく
2008年 12月15日(月)
その朝はいつもと何も変わらない朝だった。
起床時には小糠雨とも言えぬほどのお湿りがあったけれど
それも出勤の為に家を出る頃にはさほど暗くはない曇天というだけ。
本当に格別のこともない一日の始まりだった。
家を出て10分足らず、通勤ルートの住宅街にある
二ヶ所続いている交差点の手前の一つ。
対向車はなく、左右にも車はなく、後ろに白いピックアップ一台。
信号が黄色に変わっていたけれど停まらずに進んだ。
短い交差点を渡った時には信号は赤になっていた。
すぐ続く三叉路交差点を過ぎてバックミラーに覆面パトカー。
ライトを点滅させたので
追い越させようと右に寄るとパトカーも右寄り、そして停車。
自分が止められたとは思えないまま自然に自分も停めた。
制服の警官が降りた。
自分はMontclair警察のXXXXと名乗り、
黄色信号を無視したので、と免許証と車の保険証の提示を求めた。
運の悪いことに一ヶ月前に届いた一年更新した保険証は
パッケージを開封することもしないままで家にある。
チケットをきられた。
1月14日にコートに保険証を持参して出頭するように、と。
とにかく方向音痴なので・・・と言った時
初めて表情が柔らかくなって、
コートへの道順は誰でも判る、すぐ判る場所だし、建物だという。
運転気をつけて、と言われながら車を出し、
道々、そうか、今まで道路端で停められている車をよく見かけたけど
あれはこういうことだったのか、と。
これは「NY便り経験」にするゾ。
大分時間をとられたように思ったけれど
始業時間にはまだまだゆとりで到着。
渡されたチケットは見る気にもならず、車に置いたまま。
同僚たちに話した:
○黄色信号は止まんないよ、進めと同じだよ、赤じゃないんだから
○Fxxxxxx! そうなんだ最近はとにかく捕まえて金をとるんだ
○アンラッキーってこれだね
○地面が濡れていた、後ろに車がいた、ブレーキをかけるより進む方が安全だと思った、そう主張すること、判った?
・・・・なぜ弁明することに力をいれるのか判らないけれど嘘はつかないつもりでいた。
地面は乾いていたし、後続車との車間距離は充分あった。
仕事中は忙しさで朝の一件を考えることもなかった。
同僚の一人がインターネットで調べてやるからチケットみせて、と。
その時、チケットが二枚あることに気がついた。
ひとつは信号無視 failure to observe signal $85.00
ひとつは保険証不携帯 failure to exhibit documents $180.00
ポイントは2、これは保険料値上げ直結の失点だそう。
説明を聞きながら腹がたってきた。
自分に非のあることは充々承知の上でのジワジワと低温沸騰の腹立ち。
赤信号無視じゃない。
スピードを出していたわけでもない。
前後左右を確認して黄色信号を渡った。
保険証不携帯には言い訳の余地はないにしろ、
注意勧告でいいじゃないか。
チケットきるほどのことじゃないだろう。
年末の資金集めにひっかかったか・・・。
帰宅時のラッシュ時渋滞気味の高速、
しびれをきらした一台が路肩をすっとばして消えていった。
はるか先でパトカーの赤と青のライトが点滅しながら左から右へ・・・
暫く走っていたらさっきの一台がパトカーの前に停められていた。
これは当然だ。
1月14日が雪ではありませんように、と願い、
心にひっかかりを残したままの年末年始であった。
・・・・続く
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